『チベット魔法の書』1はしがきより(リマ)

チベット魔法の書―「秘教と 魔術」永遠の今に癒される生き方を求めて – 1997/8
アレクサンドラ デビッドニール (著)

この本は図書館から借りてきました。
絶版になっている良い本は、図書館にあることが多いので、読みたい方は図書館のHPなどで検索すると良いですね。
その図書館になくても、他の図書館から取り寄せてくれることもあります。

私は本を手に取ると、読む価値があるか判断するために、はしがきやあとがき、翻訳者の解説、推薦の言葉などに目を通します。

そこで、興味を引かなかったら時間のムダなので読みません。

この本は、実に興味を引かれました~
面白いです。
読んでいてワクワクしました。

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【アレクサンドラ・ デビッドニール】

『チベット魔法の書』翻訳者林陽氏の言葉

抜粋です。
読みやすいようにてにをはや語尾を少し変えてあります。

この本は、フランス人女性探検家でチベット精神文化の偉大な紹介者となったアレクサンドラ・デビットニールの代表作です。

1931年出版以来、欧米のチベット研究熱に火をつける役割を果たしました。

チベット秘境研究の原点として今も高い評価を受けています。

雪と氷に閉ざされた仙境で繰り広げられる神秘不可思議な超常世界が、見たまま生き生きと描かれています。

深遠なる哲学と、著者が長年の修行で培った霊眼を持っての鋭い霊的洞察が凝縮されています。

チベットは私たちの精神世界のルーツです。
三蔵法師、達磨大師、河口慧海、誰もがチベットへの命懸けの巡礼を試み、雪と氷、死の静寂に包まれたこの別世界の光に浴しました。

現ダライ・ラマ14世はこう回想します。
「デビッドニールは例外 だった。彼女のような独立的女探検家は普通でないばかりか、サンスクリットと仏教哲学に通じ、チベット語を話して先住民と自由に心を通わせたヨーロッパ人は、極めて稀である」

残念なことに、中国の侵略とそれに続く大規模な破壊工作によって、今やデビットニールが報告した「神秘の」チベットは、ほとんど失われてしまいました。

当時、数千を数えた僧院大学は、文化大革命の時までに、その8割方が爆撃によって破壊されてガレキと化し、それらの寺院で生活していた60万人をこす僧・僧尼のうち、生き残ったのはたった七千人。

しかも、その多くは投獄され、死亡しました。
殺生するものがいなかったため、人を恐れなかった野鳥や獣は、中国人の食料用に機関銃で乱獲され絶滅してしまった種類も多いです。

ニールの愛した樹齢三千年の木々が茂る原生林地帯も、盲目的な乱伐によって姿を消してしまいました。

この本は、宗教だけでなく、自然界や文化でももはや見られなくなった当時のチベットの栄光ある姿を生き生きと蘇らせてくれる貴重な文献でもあるのです。

『チベット魔法の書』2 A. デビットニールの生涯
へつづく

この記事はHAPPYリマのスピリチュアルノートからの転載です。

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