【役行者絵巻より】
今回はちょっと趣向を変えて『錬金術』の本から日本の神仙の話をご紹介したいと思います。
私は前世で天狗だったことがあり、若い頃は登山部に入って毎月山に登っていました。
山に惹かれる人の多くは、前世で山岳修行者だったようです。
役小角とマジナイ師
戦国時代の頃、日本に渡来してきた多くのキリスト教の宣教師たちが悪魔かと驚きいぶかったのは、日本の修験道であり、山伏たちであった。
ヨーロッパではキリスト教に対立する多くの異教や民間信仰はことごとく悪魔として追放されるか、または形を変えてキリスト教の儀礼の中に吸収されてしまっていた。
それと同じような恐るべき異神、神秘的な力を備えているものとして、彼らは山伏を見たのである。
多くの宣教師たちは、彼らの本国への書信の中で、山伏を悪魔と呼んでいる。
険しい大和の峰々をめぐって厳しい修行を続ける修験者たち、すなわち山伏について、一種の畏れと驚きを含めて、苦行する彼らの様子を伝えている。
山伏と言えば『勧進帳』の弁慶の姿でお馴染みである。
今もその姿の人々は大和の大峰や出羽の三山に入って修行を続けている。
今日では仏教の一派とされており、その宗教儀礼は仏教風となっているが、根本は古代的な山岳信仰と考えられる。
仙という字はにんべんに山、つまり山の人である。事実中国の仙と言う字が生まれたのもその意味からであった。
山の神秘、そしてそこに住む人の神秘、それはまた中国道教の大切な要素でもあった。
日本の仙人説話の中にも、中国風の仙のスタイルがたくさん出てくる。するとこのことはまた、道教が日本に影響したひとつの例でもあるわけだ。
さて多くの日本の神仙説話のうち、最も有名なのは役小角(えんのおづぬ)別名役行者(えんのぎょうじゃ)である。
今も修験道の祖として仰がれている仙人だ。
彼について『日本霊異記』(にほんりょういき)は次のように伝えている。・・・・
役小角とマジナイ師2 に続きます。
この記事はHAPPYリマのスピリチュアルノートからの転載です。
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